2024.08.06
【検討者必見】IVRの費用目安を3つの形式で紹介!選び方から注意点まで解説
IVRの導入を検討しているものの、費用感がわからず悩んでいませんか。実は、IVRは月額数千円から導入できる手軽なサービスです。しかも、業務効率化やコスト削減など、多くのメリットをもたらします。
本記事では、IVRの費用目安や選択のポイント、さらには具体的な活用方法を含めた業務上のメリットまで詳しく解説します。また、オンプレミス型、ビジュアル型、クラウド型など、さまざまな形式のIVRについても紹介するため、比較ポイントの把握が可能です。
自社に最適なIVRシステムを見極め、導入後の具体的なメリットをイメージできるようになります。
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- 目次
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- IVRシステム導入の費用比較:3つの形式を徹底解説
- オンプレミス型
- ビジュアル型
- クラウド型
- 自社に適したIVRの選び方のポイント3選
- 目的に適した機能があるか
- 発信側が迷わないガイダンスができるか
- 手厚いサポートが受けられるか
- 初めてIVRを導入する場合はクラウドPBXが最有力候補
- クラウドPBXとは
- クラウドPBXで得られるメリット
- IVRだけ導入する場合とクラウドPBXを導入した場合の費用を比較
- IVRは無料で導入できる?
- IVR導入が向いている企業と向いていない企業の特徴
- 向いている企業の特徴
- 向いていない企業の特徴
- IVRを含めたクラウドPBXなら「ソクコム」
- まとめ|IVRに費用対効果を求めるならクラウドPBXが最適
IVRシステム導入の費用比較:3つの形式を徹底解説
IVR(Interactive Voice Response)は、電話の自動音声応答システムです。着信時に問合せ内容を問うアナウンスを流し、発信者が番号を選択することで適切な担当へ自動で振り分けます。これにより、人的な取次ぎ業務を削減でき、24時間365日の自動受付を実現します。また、顧客の問い合わせ内容に応じて優先順位をつけられるため、効率的なコールセンター運営が可能です。IVR(自動音声応答)システムのメリットや3つの主要な形式について、具体的な特徴と費用を解説します。
IVR導入のビジネスメリットを整理すると、以下のようになります。
・24時間365日の顧客対応が可能になる
・オペレーターの業務負荷を軽減できる
・顧客の待ち時間短縮による満足度が向上する
・人件費削減と業務効率化が実現できる
IVRは、システムの設置場所と運用方法により、主に3つの形式があります。企業が自社内にIVRシステムを設置し、運用する形態の「オンプレミス型」、音声ガイダンスに加え、スマートフォンやタブレットの画面上に視覚的なメニューを表示する「ビジュアル型」、システムをクラウド上に構築し、インターネット経由で利用する「クラウド型」です。
各形式の費用目安は以下のとおりです。
形式 | 初期費用 | 維持費用 |
---|---|---|
オンプレミス型 | 数十万~数千万円 | 数万円 |
ビジュアル型 | ~50万円 | ~10万円 |
クラウド型 | ~5万円 | 数千円~数万円 |
費用に影響する主な要因としては、1日あたりの想定コール数、必要な機能の種類、システムのカスタマイズ程度などがあります。これらの要素を考慮しながら、自社にとって最適なIVRシステムを選定することが重要です。
オンプレミス型
オンプレミス型IVRは、社内に専用機器を設置して運用するタイプのシステムです。初期費用は高額ですが、セキュリティ管理が容易で高度なカスタマイズに対応しています。
主に大手企業が採用する傾向にあり、長期的な運用を前提とした場合に効果的です。ただし、メンテナンスやアップデートにコストと手間がかかり、需要変化への対応が難しい側面をもつ形式でもあります。
ビジュアル型
ビジュアル型IVRは、Webサイトやアプリを活用して音声案内を視覚化するシステムです。複雑な情報も分かりやすく伝達でき、ユーザーの理解度向上と操作ミスの減少、対応時間の短縮につながります。
銀行の残高照会や航空会社の予約確認など、視覚的な情報提供が効果的な場面で活用されています。ただし、スマートフォンやタブレットを持たない顧客への対応が課題となります。
クラウド型
クラウド型IVRは、インターネット上で稼働するため、専用機器不要で初期投資を抑えられるシステムです。3つの形式の中で最も低コストでの導入が可能で、メンテナンス負担が少なく、機能追加や規模変更が容易です。
中小企業や新規事業での導入に適しており、コールセンターの問い合わせ対応、飲食店の予約受付、IT企業のサポートデスクなど、幅広い分野で活用されています。
自社に適したIVRの選び方のポイント3選
IVRと一言でいっても、さまざまなサービスが展開されています。ここでは、自社に適したIVRを選ぶための3つの重要なポイントを詳しく解説します。
目的に適した機能があるか
IVRを選ぶ際には、まず自社がどのような目的でIVRを導入したいのかを明確にし、共通認識として持っておく必要があります。そのうえで、目的に適した機能があるかどうかを確認するステップを踏むと、IVRで課題を解決できる可能性が高まります。
例えば、「電話対応を自動化して受電にかかる手間を削減したい」場合は、自動音声ガイダンスに対応したシステムがあるかを確認しましょう。
「オペレーターのスキルに応じて入電を振り分けたい」場合は、コールフロー(着信フロー)機能が備わっているかが確認すべきポイントです。
また、「顧客の負担やストレスを軽減したい」場合は、高精度の音声認識機能があるかをチェックします。
自社のニーズに合わせて必要な機能を洗い出し、それらの機能が備わっているIVRサービスをピックアップして比較検討することで、効果的な導入が可能になります。
発信側が迷わないガイダンスができるか
IVRサービスによって、設定できるシナリオはさまざまです。顧客にとってわかりにくいシナリオ設計では、不満につながるリスクがあります。したがって、発信側が迷わないガイダンス(音声案内)を設定できるかが、IVR選びの重要なポイントとなります。
例えば、「お電話ありがとうございます。ご用件に応じて次の番号を押してください。1番:注文に関する問い合わせ、2番:技術サポート、3番:その他のお問い合わせ」のような、選択肢が少なくシンプルで分かりやすいガイダンスは、その後の対応がスムーズです。
また、IVRとSMSを連携させ、音声だけでは伝えきれない情報をSMSで補完する方法も効果的です。「ご注文の詳細はSMSでお送りしました。ご確認ください。」と音声で伝えるなど、複数のチャネルを活用すれば、顧客の理解を深めるだけでなくサポートスタッフの負担軽減にもつながります。
一方、避けるべき例としては、次のステップに進むための音声ガイダンスが長い場合や選択肢が多すぎる対応、クオリティの低い音声認識機能により話が進まないケースなどがあります。
業務効率化ばかりを優先してしまうと、顧客のストレスを増大させ、信用を失うリスクとなりかねません。どのようなガイダンスが実現できるのかは、入念な確認と検証が必要です。
なお、ガイダンスを作成する際には、担当スタッフ協力のもと、シナリオや音声を収録する必要があります。社内で対応が難しい場合は、音声収録や作成を手配してくれるサービスに依頼するのも1つの方法です。
手厚いサポートが受けられるか
初めてIVRを導入する場合、充実したサポート体制があるサービスを選ぶと安心です。専業ではないベンダーの場合、最低限のサポートに留まるケースも少なくありません。適切なサポートを受けられれば、IVRの導入から運用までがスムーズになります。
例えば、専任の担当者が導入前から運用までをワンストップでサポートし、バージョンアップやトラブル発生時に迅速に対応してくれるサービスが理想的です。また、オンプレミス型、ビジュアル型、クラウド型のなかから自社の業務内容に適したIVRの選定をしやすいようにアドバイスしてくれる手厚いサポートも選択要因となるでしょう。
さらに、適切なガイダンスが設計できるよう、シンプルな内容で伝えるためにアドバイスしてくれるベンダーもあります。システム導入後も継続したサポートが受けられると、安心して利用し続けられるでしょう。
初めてIVRを導入する場合はクラウドPBXが最有力候補
IVRを導入する企業の多くは、IVR単体ではなく、IVR機能が含まれているPBXの選択が主流となっています。PBXとは「Private Branch Exchange」の略で、外線と内線の接続や内線同士の接続を制御する「電話交換機」のことです。
初めてIVRを導入する企業にとっては、PBXのなかでも導入のハードルが低いクラウドPBXが有力な候補となります。クラウドPBXは、従来のPBXの機能をクラウド上で提供するサービスで、多くの利点があります。
クラウドPBXとは
クラウドPBXは、クラウド型IVRと同様、インターネット環境さえあれば導入が可能です。基本システムには、内線接続や外線接続、応答後の転送、保留などの基本的な電話機能が搭載されています。
クラウドPBXの大きな特徴は、インターネット環境で動作するため、固定電話だけでなく、スマートフォンやタブレット、PCからも会社と同じ電話番号で通話が可能な点です。
使用する場所や機器に依存しないため、従業員の働き方の柔軟性が大幅に向上し、リモートワークやテレワークの導入がスムーズになります。
クラウドPBXで得られるメリット
クラウドPBXを導入することで、以下のようなメリットが得られます。
メリット | 詳細 |
---|---|
低い初期費用 | 低い初期費用 ・クラウド型のため、専用の機械が不要で初期費用を抑えられる ・従来のオンプレミス型PBXと比較して、大幅なコスト削減が可能 |
通話料の削減 | 通話料の削減 ・出張先からでも内線通話ができるため、社内の通話料が無料 ・特に複数の拠点がある企業や、外出の多い業種では大きなメリット |
豊富な機能 | ・通話以外にも、着信履歴の管理、通話録音、通話分析などの多様な機能が利用可能 ・機能の活用により、顧客対応の品質向上やビジネスの効率化が図れる |
一元管理の容易さ | 一元管理の容易さ ・例えば、ソクコムでは、WEB管理画面をワンクリックで一元管理できる ・システム管理者の負担が軽減され、効率的な運用が可能になる |
拡張性の高さ(スケーラビリティ) | 拡張性の高さ(スケーラビリティ) ・事業規模の拡大や縮小に応じて、柔軟に回線数や機能を調整できる ・従来のPBXでは難しかった迅速な対応が可能になる |
アップデートの容易さ | ・クラウド上でサービスが提供されるため、最新の機能やセキュリティアップデートを自動的に受けられる ・常に最新の状態を維持できる |
クラウドPBXは、初めてIVRを導入する企業にとってIVR機能を含む総合的な通信ソリューションとして、魅力的な選択肢となっています。導入の容易さ、コスト効率、機能の豊富さなどを考慮すると、多くの企業にとって最有力候補といえるでしょう。
IVRだけ導入する場合とクラウドPBXを導入した場合の費用を比較
IVRの導入を検討する際、費用は重要な判断基準です。ここでは、IVRのみの導入とクラウドPBX導入の費用を比較し、その費用対効果を考察します。
以下に、IVR機能のみを提供する2社(A社、B社)と、クラウドPBXサービスの代表例としてソクコムの費用比較表を示します。
サービス | 初期費用 | 月額費用 |
---|---|---|
A社(IVR機能のみ) | 30,000円 | 14,800円 |
B社(IVR機能のみ) | 400,000円 | 300,000円 |
ソクコム(クラウドPBX) | 無料 | 1,480円/ユーザー + 2,000円/チャネル + 500円/番号 + α |
※ ソクコムの月額費用には、フリーダイヤル(1,600円/番号)、通話料金、SMS送信料金が別途かかります。
比較内容から、クラウドPBXは、初期費用の安さ、柔軟な料金体系、多機能性、高いスケーラビリティなどの観点から、長期的に見て費用対効果に優れています。成長を見込む企業や通信システムの統合を目指す企業にとっては有力な選択肢となるでしょう。
ただし、最適なサービスは各企業の規模、必要な機能、将来的な成長計画などによって異なります。自社のニーズを十分に分析したうえで、担当者を含めて検討する姿勢が重要です。
IVRは無料で導入できる?
IVRを完全無料で長期利用できるサービスは、現状ありません。ただし、使い勝手を試せる無料トライアルを提供しているサービスは複数あります。
無料トライアルを提供しているIVRサービスの費用相場は、以下のとおりです。
・A社:初期費用0円、月額2,980円〜(別途費用あり)
・B社:初期費用50,000円〜、月額50,000円〜
・C社:初期費用50,000円、月額10,000円〜
なお、無料トライアルは、IVRの機能体験や自社業務との適合性確認には適していますが、実務での長期利用には向いていません。なぜなら機能や利用規模、サポートに制限があるためです。
一方、クラウドPBXでIVRを利用する方法も注目されています。というのも、
IVR導入を検討する際は、初期費用だけでなく、長期的な運用コストや将来の拡張性も考慮が必要です。
IVR導入が向いている企業と向いていない企業の特徴
IVRの導入を検討する際は、自社の業務形態や顧客層との適合性を慎重に判断することが重要です。ここでは、IVR導入に適した企業と適さない企業の特徴を解説します。
向いている企業の特徴
IVRの導入が向いている企業の特徴は、以下の5つです。
企業の特徴 | 理由 |
---|---|
業務の分業化が進んでいる企業 | ・商品やサービスごとにコールセンターが細分化されているなど、業務が明確に分業化されている企業にはIVRが適している ・問い合わせ内容に応じた効率的な振り分けが可能になる |
問い合わせルートがシナリオ化しやすい企業 | 問い合わせルートがシナリオ化しやすい企業 ・顧客からの問い合わせパターンが明確で、対応フローをシナリオ化しやすい企業ではIVRの構築が容易 ・スムーズな顧客対応と業務効率化を同時に実現できる |
電話対応業務のコスト削減を目指す企業 | 単純な問い合わせをIVRで自動化し、オペレーターはより複雑な対応に集中できる |
24時間対応が求められる業種 | 宿泊業や緊急サービスなど、常時対応が必要な業種では、IVRにより人員配置の負担を軽減しつつ、24時間対応が可能になる |
大量の問い合わせがある企業 | 大量の問い合わせがある企業 季節性の高い商品を扱う企業やイベント主催企業など、特定時期に問い合わせが集中する場合、IVRで効率的に対応できる |
向いていない企業の特徴
一方で、以下に当てはまる企業は、IVRの導入を今一度検討したほうがよいかもしれません。
企業の特徴 | 理由 |
---|---|
高齢者や機械的対応を嫌う顧客層が多い企業 | 正しい操作が必要なIVRの性質上、高齢者や機械的対応を嫌う顧客層が多い企業では、顧客満足度の低下につながる可能性がある |
複雑な問い合わせが多い企業 | ・定型文で回答できない複雑な問い合わせがメインの場合、IVRでの対応は難しい ・専門知識や個別判断が必要な業種では、応用力のきく人間のオペレーターが適している場合がある |
少人数で運営している小規模企業 | 従業員が少なく、全員が多様な業務をこなしている小規模企業では、IVRによる振り分けの効果が限定的になる可能性がある |
パーソナライズされたサービスを重視する企業 | 高級ホテルや富裕層向けサービスなど、個別化された対応を重視する企業では、IVRが顧客体験の質を下げる可能性がある |
IVRの導入を検討する際は、提示した特徴を参考に、自社を客観的に分析することが重要です。また、IVRと人間のオペレーターを組み合わせたハイブリッドな対応も選択肢の一つです。
顧客満足度の向上と業務効率化のバランスを考慮し、どの選択肢が最適なのかを検討しましょう。
IVRを含めたクラウドPBXなら「ソクコム」
IVR機能を含むコミュニケーションツールの強化を図るなら、クラウドPBXサービス「ソクコム」がおすすめです。導入のしやすさと豊富な機能性を兼ね備えた本サービスには、以下のような特徴があります。
・初期費用無料:導入時の金銭的ハードルが低く、中小企業や新規事業に適している
・簡単導入:クラウド型のため複雑な設置工事が不要で、スピーディな導入が可能
・使いやすさ:豊富な機能をワンクリックで簡単に設定・変更でき、ITに詳しくない従業員でも管理・運用が容易
・顧客データ連携:IVR対応後の着信で顧客データをポップアップ表示し、適切なコミュニケーションを支援
・総合的な機能:IVRだけでなく、クラウドPBXとしての総合的な機能を提供し、企業の通信ニーズを一元管理できる
ソクコムの導入により、効率的で柔軟な通信環境を実現し、ビジネスの成長をサポートします。詳細や具体的なニーズに合わせた提案については、以下のフォームから担当スタッフへお気軽にご相談ください。
まとめ|IVRに費用対効果を求めるならクラウドPBXが最適
IVRの導入を検討する際、費用対効果は重要な判断基準となります。場所や手段を限定しないクラウドPBXは、IVR機能を含む総合的なコミュニケーションサービスとして、高い費用対効果を提供します。
初期費用の低さ、柔軟な料金体系、豊富な機能、そして拡張性の高さが、クラウドPBXの大きな魅力です。
IVRだけでなく、総合的な通信環境の最適化を目指す企業にとって、クラウドPBXは理想的な選択肢といえるでしょう。自社の特性や顧客層を考慮しつつ、長期的な視点でIVR機能を含めたクラウドPBXの導入検討をおすすめします。