050から始まる電話番号はIP電話|固定電話番号にない3つのメリットを解説-ソクコム

2024.08.08

050から始まる電話番号はIP電話|固定電話番号にない3つのメリットを解説

050から始まる電話番号は「怪しい」「危険」と、ネガティブな印象を持っている方もいるかもしれません。実際には、安心して利用できる電話番号であり、ビジネスの場面では多くのメリットがあるのが050です。

本記事では、050から始まる番号について、その仕組みやメリットを詳しく解説します。さらに、利用方法や料金相場までを網羅的に紹介します。記事を読むことで、固定電話よりも効率的かつコストを抑えた選択肢が見出せるでしょう。ぜひ、最後までご覧ください。

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050から始まる電話番号とはインターネット回線の「IP電話」を指す

050の電話番号はインターネット回線を利用したIP電話です。

050から始まる電話番号は、インターネットを利用したIP電話の番号です。IP電話とは、音声をデジタルデータに変換し、インターネット回線を通して通話するサービスを指します。従来の固定電話とは仕組みが異なり、設置場所の制限がなくなるのが大きな特徴です。

ここでは、050の電話番号の仕組みと利点について詳しく解説します。

050の電話番号の仕組みとは

050から始まるIP電話では、音声をデジタル信号に変換し、さらに小分けにして(パケット化)、ネットワーク上でデータを送受信します。一方、固定電話では、音声を電気信号に変換してアナログ回線で通話します。

 

このような仕組みの違いにより、IP電話は固定電話回線がない場所でも、インターネット環境があれば利用可能です。

 

また、IP電話は設備面でも固定電話と異なります。固定電話では、通信事業者が電話交換機を設置し、利用者宅まで電話線を引かなければ利用できません。

 

一方、IP電話では、インターネット回線とIP電話アダプターがあれば、既存の電話機を使って通話ができます。

050は場所を選ばない

050はインターネット回線を介する通話方式のため、固定電話はもちろん携帯電話やスマートフォンからも利用できます。社内にいる時は固定電話、出張や外回り、さらには海外でも同じ番号で通話が可能です。

 

050は、都道府県ごとの市外局番ではないため、発信元の地域は特定されません。つまり、日本国内はもとより、海外からでも同じ番号で連絡が取れます。この仕様が、「怪しい」「危険」といわれる所以でしょう。

 

しかし、対策すればビジネスの場でも安心して利用できます。実際に、050が持つ柔軟性の高さをうまく活用している企業は増加傾向にあります。

050から始まる番号がビジネスで増えている理由

050番号を利用するIP電話は工事が不要です。

総務省の発表資料によると、令和4年度末時点での050番号の使用数は967万件に上ります。平成29年度末からの5年間の推移を見ても、数字の変動は右肩上がりです。

 

背景にあるのは、050番号が法人利用において多くのメリットを提供している点が挙げられます。ここでは、ビジネスシーンで050番号が選ばれる主な3つの理由を解説します。

コストを抑えて運用が可能

050番号を利用するIP電話は、インターネット回線さえあれば開通工事が不要です。よって、工事が必要な固定電話に比べて導入コストを大幅に抑えられます。

 

また、IP電話では、拠点間の通話料が無料または割安です。例えば、東京と大阪の拠点間で1日10分の通話を固定電話で行った場合の通話料は、約31円(*1)です。一方、IP電話なら、同じ事業者間の通話料が無料で済むケースがあります。

 

さらに、スマートフォンのアプリで050番号を利用できるサービスも豊富です。アプリのインストールだけで済むため、業務用の端末を別途用意する必要がなく、運用に必要なコストを抑えられます。

*1 NTT東日本県内通話・県間通話料金9.35円/3分より算出

 

どこでも同一番号

固定電話とは異なり、050番号は拠点の場所が変わっても番号が変わりません。取引先や顧客に新しい番号を周知する手間が省けるため、ビジネスをスムーズに継続できます。

 

また、テレワークやリモートワークにも050番号は最適です。自宅やコワーキングスペースなど、どこからでも同じ番号で業務ができるため、場所に縛られずに仕事ができます。柔軟性をもたせた働き方ができる環境は、ワークライフバランスの向上にもつながるでしょう。

 

さらに、050番号は海外でも使えるため、グローバルビジネスにも有効です。海外出張や駐在先でも、国内と同じ番号で通話ができるため、現地とのコミュニケーションがスムーズです。海外でも同一番号であることは、国際的な事業展開を進める企業にとって、大きな魅力となっています。

すぐに利用できる

050番号は、スマートフォンのアプリをダウンロードするだけですぐに利用できます。面倒な工事は不要で、アプリのインストールも数分で完了するため、急なニーズにも迅速に対応可能です。

 

例えば、新規プロジェクトで社用電話が必要になった場合、固定電話は工事完了まで数週間かかるケースも珍しくありません。しかし、050番号なら即日から利用できるため、プロジェクトの立ち上げを素早く進められます。この機動力の速さは、ビジネスチャンスを逃さないためにも重要な要素となるでしょう。

 

また、インターネット環境さえあれば、パソコンからでも050番号を利用できます。つまり、オフィスのパソコンを電話機代わり使えるのです。業務環境がシンプルになるため、ITリテラシーが高くない人でも使いやすいでしょう。

050から始まる番号のデメリット

デメリットを把握することで050番号のメリットを最大限に活用できます。

050から始まる番号は、市外局番や090、080の番号にはないデメリットがあります。しかし、事前にデメリットを把握し適切な対策を講じれば、050番号のメリットを最大限に活用することが可能です。ここでは、050番号の主なデメリットとその対策について解説します。

通話品質が固定電話より劣る

050番号はインターネット回線を利用するため、通話品質は回線の状況に大きく影響されます。特に条件がそろわないと通信速度が出ないベストエフォート型の回線では、通信速度が不安定になりやすく、音声が途切れたり、雑音が入ったりする可能性があります。Wi-Fi環境下でも、電波状況によっては同様の問題が発生しがちです。

 

通話品質の問題を防ぐには、できるだけ安定した回線を導入することが重要です。オフィスであれば、高速・大容量の光回線の利用が望ましいでしょう。また、有線LANを使えば、Wi-Fiよりも通信が安定します。モバイル環境では、5G(ファイブジー)回線が最適です。

 

さらに、利用する機器のスペックも通話品質に影響します。スマートフォンやパソコンのマイクとスピーカーが低品質だと、相手の声が聞き取りにくくなったり、自分の声が伝わりにくくなったりします。対策として、外付けのヘッドセットやスピーカーフォンを使えば、より快適な通話が可能です。

 

ただし、どんなに対策を講じても、固定電話の通話品質には及びません。050番号の利用を検討する際は、必ず実際に試用し、業務に支障がないレベルの品質が得られるかの確認が大切です。

 

0120・110・119にかけられない

多くの場合、050番号からはフリーダイヤル(0120)に発信できません。ほとんどのフリーダイヤルが固定電話からの発信のみを受け付けているためです。そのため、フリーダイヤル(0120)のお客様相談窓口などに050番号から電話をかけると「恐れ入りますが、固定電話からおかけ直しください」とガイダンスが流れる場合があります。

 

同様に、警察(110)や消防(119)にも050番号からは架電できません。理由として、緊急通報では発信者の位置情報が必要になるためです。固定電話なら住所と紐付けられていますが、050番号には地域を特定できる情報が含まれていません。

 

考えられる対策としては、050番号と並行して、固定電話や0120番号を用意する方法が挙げられます。重要な連絡窓口には、050番号以外の番号も案内しておくとよいでしょう。また、社内の連絡網には、050番号だけでなく、携帯電話番号の併記をおすすめします。

 

なお、ソクコムのクラウドPBXサービスでは、0120番号を利用できるプランも用意されています。着信課金のサービスを提供したい企業は、こうしたプランの導入も検討に値するでしょう。

怪しい・危ない番号と思われやすい

050番号は、迷惑電話(詐欺、セールス、勧誘など)で使われるケースがあるため、ネガティブな印象を持たれがちです。実際、050番号への警戒心から、050番号からの着信を拒否するユーザーもいます。ネガティブなイメージは、050番号の普及を阻む大きな要因の一つといえるでしょう。

 

この問題を解消するには、企業側の地道な努力が必要です。まずは、自社のWebサイトや名刺、会社案内などに050番号を明記し、正規の番号であることを周知しましょう。また、通話の際には、必ず会社名と担当者名を名乗るようにし、相手に安心感を与える配慮が大切です。

 

さらに、自社の信頼性を高めるために、固定電話番号(0ABJ番号)の併用も検討しましょう。地域に根付いた番号を使えば、地域密着型の企業であるとアピールできます。

 

そのほか、ソフトバンク株式会社や楽天モバイル株式会社などの大手企業が050番号を導入し、積極的に活用している事実を伝えるのもよいでしょう。具体例を紹介すれば、050番号へのネガティブなイメージの払拭に効果的です。

050を利用する3つの方法

050から始まる番号を利用する方法は大きく分けて3つあります。それぞれ異なる特徴があるため、自社の状況に応じた最適な方法の選択が重要です。ここからは、利用方法の具体的な内容を解説します。

アプリをインストールする

050から始まる番号を利用する方法のなかで、もっとも手軽な方法がアプリのインストールです。多くのIP電話サービスでは、無料のスマートフォンアプリが提供されています。AppStoreやGooglePlayからアプリをダウンロードし、アカウントを登録するだけですぐに利用できます。

 

アプリの利用には、インターネット接続が必要です。Wi-Fiに接続していれば通信料はかかりませんが、モバイルデータ通信を使う場合は、パケット料金が発生します。ただし、通話そのものの料金は、アプリの無料通話の範囲内であれば、無料または格安です。

 

また、アプリなら、業務用の端末を別途用意する必要がありません。社員の個人端末にアプリをインストールすれば、社内の連絡体制を構築できます。ただし、インターネット回線の状況によっては、通話品質が安定しない可能性があるため、事前に業務への影響範囲の確認が必要です。

VoIPアダプターを設置する

固定電話と050の番号を併用する場合は、VoIPアダプターの設置が必要です。VoIPアダプターは、固定電話機とインターネット回線を接続する機器です。アダプターを設置すれば、既存の固定電話機で050の番号が使えるようになります。

 

VoIPアダプターの設置には、正しい知識が必要です。配線工事を要する場合、工事担任者資格保有者が求められます。社内に該当する人材がいない場合は、販売店やサービス提供者に設置を依頼するのが賢明でしょう。

 

VoIPアダプターを使う最大のメリットは、通話品質の高さです。アプリを利用する方法と比べると、遅延が少なく、音声が途切れにくいのが特徴です。また、固定電話機の使い勝手を維持できるため、オフィスでの利用に適しています。ただし、アダプターの購入費用や、月額利用料が発生する点には注意が必要です。

クラウドPBXを利用する

クラウドPBXとは、電話交換機の機能をクラウド上で提供するサービスです。オフィスに設置する必要がないため、導入コストを抑えられます。また、保守運用の手間も不要で、サービス提供者が一括して管理してくれます。

 

クラウドPBXでは、050だけでなく、0120や固定電話番号も利用できるのが魅力です。また、IVR(自動音声応答)やコールセンター機能など、ビジネスフォンとしての高機能も備えています。スマートフォンやパソコンのソフトフォンアプリを使えば、オフィス外からも内線通話ができるなど、柔軟な働き方をサポートしてくれるでしょう。

 

導入するためには、アカウントの登録とソフトフォンアプリのインストールが必要です。利用端末の設定やメンテナンスや故障時の対応はメーカーが対応するため、運用コストが削減できます。

 

ソクコムでは、050以外に0120や0800などの電話番号を選択いただけます。ビジネスシーンで役立つ機能などを以下の資料でまとめているため、ぜひご覧ください。

050から始まる電話番号の利用料金の相場

050番号を利用する際の料金体系は、サービス提供者によって異なります。ただし、インターネット回線さえあれば導入費用は基本的に不要です。月額料金や通話料金は、選択するプランやオプションによって変動します。

 

一般的に、050番号の利用料金は固定電話と比べると割安な傾向にあります。料金相場の違いについては、下表をご覧ください。

項目IP電話固定電話
基本料金0〜500円550〜3,000円
市内通話8〜8.8円/3分8.8〜9.3円/3分
市外・県外通話8〜8.8円/3分8.6〜88円/3分
携帯宛通話53〜54円/3分60〜70円/3分
国際電話18〜24円/3分160〜180円/3分
IP電話宛通話0円/3分10〜11円/3分

参考:Rackuten Communications「IP電話(050番号)とは?従来の固定電話との違いと利用する際のメリット・デメリット」

 

導入を検討する際は、複数社の料金体系を比較し、コストパフォーマンスの高いサービスを選択すれば、通信コストの最適化を図れます。

ソクコムなら050番号を安心して利用可能

ソクコムは、050から始まる番号を安心して利用できるサービスを提供しています。1ユーザー1,480円から、月次更新かつ途中でのプランの変更ができるため、利用状況の変化に柔軟かつスピーディーに対応可能です。

 

また、ソクコムでは050番号だけでなく、0120番号や0800番号など、企業としての信頼度を損なわない番号も利用可能です。自社の信頼を維持しながら、コストパフォーマンスの高い通信環境を構築できます。

 

さらに、ソクコムのサービスでは、着信時に画面にポップアップで発信元情報が表示されます。オペレーターは情報を瞬時に把握し、適切な対応が可能です。

 

導入時には、オンラインミーティングで実際の画面や動作を確認できるため、安心して利用を開始できます。万が一、導入後に不安や疑問が生じた場合は、「伴走支援プラン」を用意しているので、サポートを受けながら、事業を進められます。

 

ソクコムの050番号サービスは、ビジネスにおける通信の質とコストパフォーマンスを高めるための最適なソリューションです。

 

以下の問い合わせページよりご相談ください。

まとめ|050を活用してコストを抑えてメリットが最大化できる選択を

050から始まる番号は、インターネット回線を使ったIP電話番号です。導入のしやすさとコスト面でのメリットが大きい一方で、デメリットへの対策も重要です。050番号を利用する3つの方法のうち、クラウドPBXを選択すればデメリットを最小限に抑えられます。

 

050番号の導入を検討している方は、ソクコムへご相談ください。豊富な知識と経験を持つスタッフが、貴社のニーズに合わせた最適なソリューションをご提案します。

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