0800は通話料がかかる電話番号?仕組みやメリットについて解説-ソクコム

2024.11.30

0800は通話料がかかる電話番号?仕組みやメリットについて解説

「一般の固定電話番号を使っているが、フリーダイヤルでの電話業務に移行したい」
「0120と0800やその他の電話番号の違いが知りたい」
「0800や0120から始まる電話番号を取得する方法を知りたい」

上記のようなお悩みを抱える企業担当者の方もいるのではないでしょうか。

事業拡大などにともない、0120や0800から始まるフリーダイヤルに移行したいと考えている方もいるかもしれません。

「フリーダイヤル」と呼ばれている電話番号には0120と0800で始まる号があり、違いが気になる方もいるでしょう。
本記事では、0800の電話番号の基礎知識や、0120など似た電話番号との違い、0800の電話番号を取得する方法などを解説します。最後までお読みいただければ、0800から始まる電話番号について理解が深まるでしょう。

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0800から始まる電話番号とは?

0800 電話番号

0800から始まる電話番号は「着信課金電話番号」と呼ばれています。

 

電話は通常、かけた側(発信者)に通話料が発生します。しかし、着信課金電話番号の場合は、着信があった電話番号に対して通話料が発生する仕組みです。

 

0800だけでなく、0120から始まる電話番号も着信課金電話番号で、仕組みは同じです。0120から始まる電話番号は1985年からサービスが提供されています。

 

1999年に、0120の電話番号が枯渇してきたことを受け、0800から始まる電話番号が誕生しました。

 

なお、0120や0800から始まる電話番号を「フリーダイヤル」と呼ぶ方もいますが、フリーダイヤルはNTTコミュニケーションズが提供しているサービスの名称です。

 

NTTコミュニケーションズ以外にも、ソフトバンクやKDDIなどの大手通信事業者が0120や0800から始まる電話番号を提供しており、それぞれサービス名称が異なります。

 

  • NTTコミュニケーションズ:フリーダイヤル
  • NTT東西:フリーアクセス・ひかりワイド
  • ソフトバンク:フリーコールスーパー
  • KDD:フリーコール
  • 楽天コミュニケーションズ:フリーボイス

 

名称は違いますが、仕組みはすべて同じです。

「050」や「0570」との違いを解説

0800 電話番号

0800の電話番号と似た番号として、「050」「0570」などが挙げられます。050は「IP電話」と呼ばれるサービスで、インターネット回線を通じて電話をする仕組みです。

 

0800のような着信課金電話番号ではないため、一般的な電話と同様に発信者側に通話料が発生します。その代わり、通話料が安かったり、導入コストがほとんどかからなかったりする点がメリットです。

 

ほぼコストをかけずに導入できることから、詐欺や迷惑電話として使われていることもあります。また、認知度が高くなく見慣れない番号と感じる方もいるため、これから問い合わせ業務を増やしたいと考えている場合は不向きかもしれません。

 

050から始まる電話番号については以下の記事でも解説しているので、ぜひご覧ください。

0570から始まる電話番号は、「ナビダイヤル」と呼ばれており、通常の電話と同様に発信者側に通話料が発生します。通常の電話と違う点は、携帯電話でナビダイヤルの番号宛に発信する場合、通話定額サービスに加入していても通話料がかかることです。

 

一部の着信課金電話番号サービスは、電話がつながる地域が特定の地域に限定されている場合がありますが、ナビダイヤルは全国どこからでも電話がかけられ、通話料も一律です。

0800から始まる電話番号を導入するメリット4つ

0800 電話番号

0800から始まる電話番号を導入すると、一般の固定電話とは違い、電話業務において多くのメリットが得られます。

 

  • かけた側に通話料がかからないため安心して電話をかけてもらえる
  • 企業のイメージアップにつながる
  • 企業からの電話番号だとわかるため電話に出てもらいやすい
  • オフィス移転でも番号が変わらない

 

上記のメリットについてそれぞれ解説していきます。

かけた側に通話料がかからないため安心して電話をかけてもらえる

0800の電話番号は着信課金電話番号のため、かけた側に通話料がかかりません。そのため、顧客から安心して電話をかけてもらいやすいというメリットがあります。着信課金電話番号を導入していなければ、たとえば待ち時間が発生した際に、余計な通話料がかかって顧客にストレスをかけてしまい、満足度の低下につながります。

 

0800のような着信課金番号を導入することで、顧客から気軽に電話をかけてもらえるため、問い合わせ件数が増えるでしょう。

企業のイメージアップにつながる

0800の電話番号のような、かけた側に通話料がかからない電話番号を導入している企業は、「顧客を第一に考えている」というイメージを持たれます。

 

一般的に、顧客から企業に問い合わせる際の電話番号は、「03」「0570」など通話料がかかる番号に設定されています。

 

その点、問い合わせ窓口を0800から始まる電話番号のように、電話をかけた側に通話料がかからないようにすることで、企業としてのイメージアップが期待できます。

企業からの電話番号だとわかるため電話に出てもらいやすい

最近は、0120だけでなく、0800から始まる電話番号を代表番号として採用する企業が増えてきました。そのため、0800の電話番号を使って電話をかけた際に、企業からの電話と認識され、電話に出てもらえる可能性が高まります。

 

一般的な固定電話番号である「03」や「06」などからかけた場合、迷惑電話や間違い電話だと思われて、電話に出てもらえない可能性があります。

 

たとえば、テレアポ業務のように電話に出てもらうことが売上に直結するケースでは、0800の電話番号を導入して電話に出てもらいやすくすることをおすすめします。

オフィス移転でも番号が変わらない

着信課金電話番号は、固定電話番号に紐づけて使う電話番号のため、オフィス移転などで元の固定電話番号が変わったとしても、発行した着信課金電話番号が変わることはありません。

 

そのため、着信課金電話番号のみを問い合わせ窓口にしている場合、固定電話番号が変わったことを周知する必要はありません。着信課金番号は、大手通信事業者が提供しているサービスのため、契約している事業者に対してオフィス移転にともない固定電話番号が変わった旨を伝えるだけで済みます。

0800から始まる電話番号を導入するデメリット3つ

0800の電話番号は、導入すれば企業としてのイメージアップが狙えるなどのメリットがある一方、以下のようにいくつかのデメリットもあります。

 

  • 0120から始まる電話番号と比べて知名度が低い
  • 通話料の負担が必要なのでコストが大幅に増える可能性がある
  • 迷惑電話やいたずら電話が増える可能性がある

 

それぞれのデメリットについて解説していきます。

0120から始まる電話番号と比べて知名度が低い

0800の電話番号は元々、0120から始まる電話番号が枯渇してきたことが理由で制定された番号のため、0120と比べると認知度は低いと言えます。そのため、0800の電話番号の存在を知らない人から見れば、怪しい電話と疑われる可能性があります。

 

また、携帯電話の080から始まる電話番号と似ているため、知らない携帯電話番号からかかってきたと勘違いされる可能性もあります。

通話料の負担が必要なためコストが増える可能性がある

0800の電話番号は着信課金電話番号のため、着信が増えれば増えるほど企業側の通話料の負担が増えていきます。そこから一定以上、新規顧客獲得につながる問い合わせがある場合はよいですが、コスト面と照らし合わせて、どのように運用していくのか検討する必要があるでしょう。

 

また、着信課金電話番号の特徴として、一般の固定電話よりも携帯電話からかかってきた場合、通話料が高くなります。そのため、携帯電話からの着信のみ0800ではなく03などの固定電話番号で受付する企業もあります。

 

ただし、その場合はかけた側に通話料が発生してしまうため、0800の電話番号を導入する目的によって適切な対応が求められます。

迷惑電話やいたずら電話が増える可能性がある

0800から始まる電話を導入すると、通話料がかからないことを理由に迷惑電話やいたずら電話が増える可能性があります。

 

仮に迷惑電話やいたずら電話であっても、着信側に通話料の負担が発生してしまうため、リスクとして考慮しておくべきでしょう。また、前に同じ0800の電話番号を使っていた事業者の番号が新しく割り当てされる可能性もあり、前の事業者宛ての間違い電話がかかってくる場合もあります。

0800から始まる電話番号を使っている企業例

0800 電話番号

0800から始まる電話番号は、0120の電話番号と比べると歴史が浅く、消費者からの認知度は低いと言えます。しかし、大企業でも0800の電話番号を使われ始めており、今後認知度は高まっていくと予想されます。

 

0800から始まる電話番号を利用している企業は、以下のとおりです。

 

  • トヨタ自動車
  • ソフトバンク
  • KDDI
  • 楽天モバイル

 

上記の他にも0800から始まる電話番号を利用している企業は多く存在しており、今後消費者からも0120の電話番号と同様に「通話料金がかからない番号」として認識される可能性は十分にあるでしょう。

0800から始まる電話番号を導入する2つの方法

0800から始まる電話番号を導入する場合、主に以下の2つの方法があります。

 

  • フリーダイヤルを提供している通信事業者と契約する
  • クラウドPBXを利用する

 

導入する方法によって電話回線の仕組みなどが異なるため、慎重に選ぶ必要があります。以下で、それぞれの違いや導入コストの目安について解説します。

フリーダイヤルを提供している通信事業者と契約する

1つ目は、着信課金電話番号を提供している通信事業者と契約する方法です。まず一般的な03などから始まる固定電話番号を用意した状態で、着信課金電話番号を提供している事業者に申し込みます。

 

着信課金電話番号はNTTコミュニケーションズやソフトバンク、KDDIなどの大手通信事業者が提供しています。初期費用はどの会社もほとんど変わらず、発番する着信課金番号1つにつき1,000円〜2,000円が相場です。

 

また、月額利用料金についても、利用する着信課金電話番号ごとに同じく1,000円〜2,000円が目安となっています。加入する通信事業者によって複数のプランが用意されている場合があるため、実際には利用する通信事業者に確認が必要です。

 

デメリットとしては、現在利用中の固定電話番号とは別に着信課金電話番号の利用料金がかかる点が挙げられます。

クラウドPBXを利用する

着信課金電話番号を導入するもう一つの方法は、クラウドPBXを導入する方法です。クラウドPBXとは、インターネット上のサーバーを経由して利用できるビジネスフォンのサービスです。

 

クラウドPBXは、インターネット環境とパソコンさえあれば、場所を選ばず利用できます。物理的な電話交換機(PBX)をオフィスに設置せず導入できるため、導入しやすい点が最大のメリットです。03のような固定電話番号だけでなく、0800の電話番号も取得できます。

 

着信課金電話番号だけを取得したい企業だけでなく、これから起業を考えていたり、問い合わせ窓口強化をしたりするために一から固定電話番号を用意したいスタートアップ企業にもおすすめの方法です。

 

「ソクコム」はクラウドPBXのサービスを提供しており、03から始まる電話番号や0800の着信課金電話番号の取得まで対応可能です。

 

デメリットとしては、通話品質がインターネット環境に依存する点が挙げられますが、最近のクラウドPBXは各社通話品質の向上に取り組んでおり、一般的な固定電話番号などと比べても遜色なく利用できるでしょう。

0800の電話番号を導入するなら「ソクコム」にお任せください

0800の着信課金電話番号はさまざまな通信事業者が提供しており、どの事業者で契約するべきか悩んでいる方もいるでしょう。もし面倒な手間もなく簡単に着信課金電話番号を導入したい場合は「ソクコム」がおすすめです。

 

ソクコムでは0800から始まる着信課金電話番号を取得できるだけでなく、03から始まる固定電話番号も取得できます。通常、一から固定電話番号を取得しようと思った場合、NTTの加入電話やひかり電話を申し込みし、そこから着信課金電話番号を提供している通信事業者と別途契約が必要です。

 

しかし、ソクコムであれば上記の申し込みを一社で完結できるメリットがあります。また、ソクコムは電話業務に関するさまざまな機能を提供しており、必要な機能だけを組み合わせて利用できるため、無駄なコストがかかりません。

 

もし、どの通信事業者で着信課金電話番号を導入するか悩んでいる場合は、ぜひ一度「ソクコム」にご相談ください。

まとめ

問い合わせ窓口を着信課金電話番号にすることで、顧客からの問い合わせ件数が増えたり、新規顧客獲得につながる問い合わせの増加が期待できたりします。

 

0800で始まる電話番号は、0120ほど知名度は高くありませんが、大手企業でも使われ始めていることから、今後認知度は高まっていくでしょう。その結果、架電業務においても電話に出てもらいやすくなるなどのメリットが期待できます。

 

着信課金電話番号を導入すると通話料の増加が予想されるため、メリットとデメリットをよく理解して自社に合った最適な方法を選びましょう。

 

もし、着信課金電話番号を導入するか悩んでいる場合は、ぜひ一度「ソクコム」までお問い合わせください。ご利用目的などをお伺いし、最適な方法をご案内させていただきます。

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