電話対応マニュアルの作り方|例文・テンプレート6選とフロー

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この記事でわかること

  • 電話対応マニュアルに盛り込むべき基本内容と作り方の手順がわかる
  • 受電・取り次ぎ・クレームなどシーン別テンプレート6選をそのまま流用できる
  • 判断に迷わないフローチャートの作り方と、業種別に追加すべき項目を解説
  • IVR(自動音声応答)でマニュアルを最適化し、対応品質を標準化する方法がわかる

電話対応マニュアルとは?作成する目的とメリット

電話対応マニュアルとは、受け答えの手順やマナー、言葉遣いをまとめた「電話対応のお手本」です。   
目的はシンプルで、担当者ごとの対応のばらつきをなくし、誰が電話に出ても同じ品質で応対できる状態をつくることにあります。

顔の見えない電話では、たった一言の言い回しや声のトーンが会社の印象を左右します。「あの会社、電話の感じがいいよね」と思ってもらえるかどうかは、実は個人の才能ではなく、仕組みで決まる部分が大きいのです。

電話対応マニュアルを作る3つのメリット

  • 対応品質の均一化:誰が対応しても一定水準を保て、「担当者によって言うことが違う」という不満を防げます。
  • 教育コストの削減:新人が自習できる教材になり、OJT(実務を通じた教育)の負担を軽減します。
  • 業務の属人化防止:対応ノウハウが個人ではなく組織に蓄積され、退職や異動があっても品質を維持できます。

コールセンターの現場では、対応フローが整理されていないと保留・確認の回数が増え、通話時間が長引きやすいとされています。
マニュアル整備は、応対品質だけでなく生産性の観点でも効果が期待できます。

電話対応マニュアルに盛り込む基本内容とは

電話対応マニュアルの基本内容は、「基本ルール・受電マナー・取り次ぎ・問い合わせ対応・クレーム対応・発信マナー」の6要素です。まずはこの土台を押さえ、そのうえで自社の業務に合わせて肉付けします。

電話対応の基本ルール

電話対応時は、一人ひとりが「会社の顔」であるという意識を持つことが出発点です。次の基本を明文化しておきましょう。

  • 電話が鳴ったら3コール以内に出る
  • 「もしもし」は使わず、「お電話ありがとうございます。株式会社〇〇の△△でございます」と名乗る
  • 「了解しました」ではなく「かしこまりました」「承知いたしました」を使う
  • 社内の担当者に取り次ぐ際は、上司でも役職名をつけず「〇〇にお取次ぎいたします」と呼び捨てにする

受電時のマナー

受電時は、電話のそばにメモと筆記用具を常備し、いつでも記録できる状態にしておきます。親しみやすい声のトーンとゆっくりした速度を意識し、早口を避けましょう。終話時は「ありがとうございました」と感謝を伝え、相手が切ったのを確認してから静かに受話器を置きます。

受電時の取り次ぎ手順

取り次ぎは、以下の順序を守るとミスが減ります。

  1. 相手の会社名・氏名・用件を確認する(「お名前と会社名をお願いいたします」)
  2. 「少々お待ちください」と伝えて保留にする
  3. 担当者へ相手と用件を伝え、対応可否を確認する
  4. 不在時は謝罪し、折り返しを提案(希望時間を確認)
  5. 聞き取った内容は必ず復唱し、伝言メモに漏れなく記入する

問い合わせ対応のフロー

問い合わせ対応では、まず相手の困りごとを正確に把握することが重要です。即答できる場合はその場で回答し、難しい場合は「詳しくお調べしますので少々お時間をいただきます」と伝えて折り返します。その際、電話がつながらない場合に備えてメールなど複数の連絡手段を確認しておくとスムーズです。

クレーム対応の流れ

クレーム対応の基本は「謝罪 → 傾聴 → 提案」です。まず不快な思いをさせた事実に謝罪し、内容を詳しく伺います。復唱しながら状況を正確に把握し、解決に向けた具体案を提示します。曖昧な回答や過剰な期待を抱かせる約束は避け、自己判断が難しければ早めに上司へ相談します。

発信時のマナー

電話をかける前に目的と要点を整理しておきます。「お世話になっております。株式会社〇〇の△△と申します」と名乗り、結論から先に用件を伝えるのがポイントです。終話時は「お忙しいところありがとうございました」とお礼を述べ、静かに受話器を置きます。

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すぐ使える電話対応マニュアルの例文・テンプレート6選

ここでは、そのまま応答例に流用できるテンプレートを6シーン紹介します。自社の言葉遣いに合わせて微調整するだけで、すぐに使えます。

シーン例文(テンプレート)
①名乗り方受電「お電話ありがとうございます。株式会社〇〇の△△が承ります」/発信「お世話になっております。株式会社〇〇の△△と申します」
②相手の話が聞こえない「恐れ入りますが、お電話が少々遠いようです。少しお声を大きくしていただけますでしょうか」
③問い合わせ時即答可「ご質問の件は〇〇となります」/即答不可「詳しく調査いたしますので、少々お時間をいただけますでしょうか」
④取り次ぎ先が不在「ただ今外出しておりまして、〇時頃に戻る予定です。折り返しのご連絡を希望されますか」
⑤クレーム対応「この度はご不便をおかけし、誠に申し訳ございません。詳しい状況を教えていただけますでしょうか」
⑥終話するとき「失礼いたします」と締めくくり、受電時は相手が切るのを待つ/発信時は静かに受話器を置く

不在対応のバリエーションは、状況別に用意しておくと現場が迷いません。

  • 席を外している:「戻り次第、折り返しご連絡させていただいてもよろしいでしょうか」
  • 出張中:「明日以降の出社となります。代わりに伝言をお預かりいたしますが、いかがいたしましょうか」
  • リモートワーク:「メールでのご連絡か、折り返しのどちらがご希望でしょうか」

電話対応マニュアルにフローチャートを組み込む方法

電話対応マニュアルは、テンプレートに加えてフローチャートを用意すると、取り次ぎや対応の判断が一目で行えるようになります。文章だけのマニュアルより、電話口で瞬時に判断しやすくなるのが利点です。代表的な3ケースを整理しておきましょう。

一般的な受電時のフロー

内容を伺う → 即答できるものはその場で回答 → 難しければ担当者へ取り次ぐ/保留・折り返し。判断に迷ったら「少々お待ちください」と保留にし、上司の指示を仰ぎます。

 

担当者へ取り次ぐ場合のフロー

担当者がすぐ対応できるか、不在かで分岐させます。不在時の対応(代理引き継ぎ・携帯へ転送・折り返しなど)は会社ごとにルールが異なるため、事前に確定させてフロー化しておくことが重要です。

 

クレーム対応時のフロー

謝罪 → 経緯・要望のヒアリング → 解決策の提案。自己判断が難しい場合は、無理をせず担当者・上司につなぐ分岐を必ず入れます。クレームは適切に対応すれば信頼回復のきっかけにもなります。

業種別に足すべき電話対応マニュアルの項目

基本内容に加え、業種特有の項目を盛り込むと実用性が高まります。自社の業務に直結する項目を優先して追加しましょう。

業種足すべき主な項目
病院受診の予約・変更、症状/検査に関する問い合わせ、薬局からの問い合わせ(緊急性の判断と担当診療科への取り次ぎ基準)
ホテル・サービス予約受付時の確認事項、予約変更・キャンセル時の対応(キャンセル料の発生条件と案内)
コールセンター(インバウンド)受注手順、取り扱い商品の仕様、不具合・修理依頼時のヒアリング項目
コールセンター(アウトバウンド)新規営業のセールストーク、アンケート用ヒアリング項目

病院のように応対が患者の健康・生命に直結する業種では、緊急性の判断基準を明文化しておくことが不可欠とされています。

また、コールセンターでは個人情報の取得・利用・管理ルールをマニュアルに明記することが大前提です。

📍あわせて読みたい
受電時のマナーや話し方のコツをさらに深掘りしたい方は、こちらもご覧ください。

アウトバウンドコールのメリットとは?トークスクリプトや成功のコツも解説

新人研修にも活かせる電話対応マニュアルの運用方法

電話対応マニュアルは、言葉遣いや基本マナーが体系化されているため、そのまま新人研修の教材として活用できます。マニュアルに沿ってOJTを行うことで、教育の質を安定させられます。

  • 基本マナーとコミュニケーション力が身につく:正しい言葉遣いや話し方を、練習を通じて体得できます。
  • 社内外の知識を効率的に学べる:よくある問い合わせから取引先名や社内の部署構成を自然に覚えられます。
  • 対応への責任感が生まれる:取り次ぎや伝言を最後までやり遂げる経験が、業務全般への主体性につながります。

電話対応マニュアルをIVRで効率化する方法

電話対応マニュアルの効果を最大化したいなら、IVR(自動音声応答=発信者の操作に応じて自動音声で案内・振り分けを行う仕組み)の導入が有効です。IVRを使えば、個人のスキル差に左右されず対応を標準化でき、マニュアルと連動させることで一貫した応対を自動で再現できます。

例文を音声ガイダンスに流用できる

マニュアルで定めた言葉遣いや応答例を、そのままIVRの音声ガイダンスに転用できます。人による表現のばらつきがなくなり、応対品質を一定に保てるため、企業イメージの向上にもつながります。

フローチャートをそのまま再現できる

「〇〇の方は1番を押してください」といったIVRの振り分けは、マニュアルのフローチャートと同じ構造です。マニュアルで設計したフローをIVRで再現すれば、担当者が資料を参照しなくても一貫した対応が実現します。

ログ分析でマニュアルを育てられる

IVRには選択履歴や通話時間などのログが蓄積されます。よく選ばれるメニュー/選ばれないメニューを分析すれば、フローの最適化はもちろん、「そもそもマニュアルのどこを厚くすべきか」の判断材料になります。マニュアルは作って終わりではなく、ログをもとに更新し続けることで真価を発揮します。

ソクコムの視点:マニュアルとIVRを「人×AI」で連動させる 私たちは、電話業務を人の努力だけで支える運用には限界があると考えています。コミュニケーションAIエージェント「ソクコム」の受電AIエージェントは、IVRによる1次受付・予約変更・営業時間外対応を24時間365日無人でこなし、重要案件だけを有人オペレーターへシームレスに引き継ぎます。音声フローはノーコード(プログラミング不要)のドラッグ&ドロップで構築でき、マニュアルのフローチャートをそのまま形にできます。さらに通話後はAIが自動でテキスト化・要約し、CRM(顧客管理システム)へ書き込むため、対応記録の手入力もゼロに。マニュアルが担ってきた「標準化」を、仕組みとして自動化するイメージです。

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よくある質問(FAQ)

Q1. 電話対応マニュアルには何を書けばいいですか?

A.基本ルール、受電マナー、取り次ぎ手順、問い合わせ対応、クレーム対応、発信マナーの6要素が土台です。加えて、自社の業種特有の項目(予約対応・受注手順など)を追加すると実用的になります。

Q2. 電話対応マニュアルの作り方の手順は?

A.①基本方針とルールを決める → ②シーン別のトークテンプレートを作る → ③判断フローをフローチャート化する → ④業種特有の項目を追加する → ⑤運用しながらログや現場の声で更新する、という流れが基本です。

Q3. テンプレートはそのまま使ってもいいですか?

A.そのまま使えますが、自社の会社名・部署名・敬語のトーンに合わせて微調整することをおすすめします。特に不在対応やクレーム対応は、自社のルール(折り返し基準など)を反映させると現場が迷いません。

Q4. フローチャートは必ず必要ですか?

A.必須ではありませんが、強く推奨されます。文章だけのマニュアルは電話口で参照しづらく、フローチャートがあると取り次ぎやクレーム対応の判断を瞬時に行えるためです。

Q5. マニュアルとIVRはどう連携させればいいですか?

A.マニュアルで定めた言葉遣いをIVRの音声ガイダンスに流用し、フローチャートを振り分けメニューとして再現します。ソクコムのようにノーコードで音声フローを組めるツールなら、マニュアルの内容をそのまま設定に落とし込めます。

Q6. 電話対応マニュアルはどのくらいの頻度で見直すべきですか?

A.明確な決まりはありませんが、問い合わせ内容や商品・サービスに変更があったタイミングでの見直しが目安とされています。IVRのログを分析し、よくある問い合わせに合わせて定期的に更新すると効果的です。

まとめ|電話対応マニュアルで対応力を底上げしよう

電話対応の品質を高い水準で保つには、電話対応マニュアルの整備が欠かせません。基本内容・テンプレート・フローチャートを揃え、業種別項目を加えることで、新人でも自信を持って対応できる体制が整います。

さらに一歩進めて対応を標準化・効率化したいなら、IVR(自動音声応答)との連動を検討しましょう。マニュアルで設計したフローを仕組みとして自動化すれば、人の努力に依存しない安定した電話対応が実現します。

監修: 阿野 正貴

CTI製品に精通した、BtoC・BtoBテレアポ、コールセンター拠点立ち上げの専門家。急成長ベンチャー企業のコールセンターにてテレアポスタッフとして入社後、1年以内にトップ成績を上げ、BPO事業のアウトバウンド・インバウンドのコールセンター拠点立ち上げ責任者に抜擢。最大100席以上の大規模拠点をゼロから複数立ち上げた実績を持つ。2021年Foonz株式会社入社後、CTIツールの営業拡販、CPaaS・CTI製品開発の監修等に携わり現職。

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