督促するタイミング|エスカレーション設計と自動音声(IVR)活用

●カテゴリ: 業務効率化・自動化

●関連タグ: CRM連携 / IVR / SMS連携 / オートコール / 催促・督促

この記事で分かること

  • 督促するタイミングを判断する具体的な基準
  • SMS→メール→電話→書面の順で接触手段を強める設計例
  • 人による督促運用と自動音声(IVR)活用の比較、導入企業の工数削減事例
  • 督促に関するよくある疑問への回答

督促するとは、支払期日を過ぎた未収金について支払いを促す連絡を行うことです。

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督促するとは?支払期日超過からの判断基準ときっかけ

督促するとは、支払期日を過ぎた未収金について、電話や書面で支払いを促す連絡を行うことです。督促を始めるタイミングは、支払期日からの経過日数と金額をもとに、あらかじめ基準化しておくのが基本です。多くの経理現場では、督促を始める基準があいまいなまま担当者ごとの判断に委ねられているケースが少なくありません。「もう少し待とう」という判断を重ねるうちに督促の初動が遅れ、未収金が長期化しがちです。

 

督促開始の判断基準

まず前提として、請求書の送付ミスや記載誤りがないかを確認したうえで、以下の基準で督促のタイミングを判断します。

  • 支払期日の翌営業日を一次督促の起点にする
  • 金額が一定基準を超える契約は優先度を上げる
  • 過去に支払い遅延があった取引先は早めに連絡する
支払期日からの経過日数推奨アクション連絡手段
翌営業日一次連絡SMSで支払いリンク送付
3営業日後リマインド担当者名を明記したメール
7営業日後直接訴求自動音声(IVR)で架電→応答なしなら人による架電
10営業日後公式通知書面の督促状を発送
14営業日超個別対応人による電話交渉・法的手続きの検討

※金額が一定基準を超える案件や、過去に支払い遅延があったお客様は、上記より前倒しで対応するのが一般的です。

「督促の電話をかけるタイミングが人によってバラバラ」「催促のつもりが強い言い方になってしまった」という声は、債権回収の実務でよく挙がります。タイミングも言い回しも担当者任せのままにすると、担当者ごとに回収状況の差が生まれやすくなります。督促の基準を決めたら、次はSMSからメール・電話・書面へと接触手段を段階的に強める流れを設計します。

督促フローの設計|SMS起点で心理的強度を段階的に上げる5ステップ

督促はSMSを起点に、メール→電話→書面の順で接触手段の心理的強度を段階的に強めていく設計が機能しやすいです。これは一般にエスカレーション設計と呼ばれ、相手の反応を見ながら接触強度を調整できる点に特徴があります。

  1. 支払期日の翌営業日にSMSで支払いリンクを送付する
  2. 3営業日後に担当者名を明記したメールを送付する
  3. 7営業日後に自動音声(IVR)で架電し、応答がなければ人による架電に切り替える
  4. 10営業日経過後も未入金なら書面の督促状を発送する
  5. 14営業日を超えたら人による個別交渉・法的手続きの検討に切り替える

SMSを最初に使うのは、心理的負担が軽く、お客様が支払いリンクで即アクションに繋げやすいためです。メールは支払い状況の説明や相談先の案内を補足する役割、電話は実際に応答を求める直接的な訴求、書面は最終通告としての位置づけになります。督促の用途ならソクコムが有力な選択肢になります。支払いリマインドのような定型連絡を自然な音声案内で発信できる自動音声(IVR)に加え、SMS連携や発信履歴の自動記録まで管理画面から一気通貫で設計できるためです。ソクコムは督促やリマインド連絡の用途に強みがあります。

メリットとデメリット

メリット:

  • 一次連絡をSMSや自動音声(IVR)に任せられるため、担当者が直接電話をかける件数を減らせる
  • 連絡履歴がシステムに自動で残り、SMS・メール・電話の到達状況を一元管理できる
  • 不通時の自動エスカレーションで、連絡が届かないままの案件を減らせる

デメリットと回避策:

  • 自動音声(IVR)だけでは支払い猶予の個別交渉には対応しきれません。その場合は、一定回数の不通や拒否反応を条件に、人による架電へ自動で切り替える設定を入れることでカバーできます。
  • 督促文面や音声のトーンを誤ると、お客様との関係悪化や問い合わせ対応の増加につながる場合があります。事前に法務部門で文言を確認し、テンプレートとして固定化しておけばカバーできます。

督促先が多数で定型連絡が中心の企業には自動音声(IVR)活用の効果が出やすく、高額の未払いがあるお客様との個別交渉が中心の場合は人による対応を主体にするのが基本です。実務では、定型連絡は自動音声(IVR)、個別交渉は人、と切り分けるハイブリッド運用が機能しやすい形になります。

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業種別の設計パターンや、現状のフローからの切り替え手順について、担当者が個別にご説明します。

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設計の型が見えたら、実際にどの手段で督促を実行するかをコストと到達率で比較します。

督促システムの比較と選び方

督促システムは、到達率・工数・料金の3軸で比較すると判断しやすいです。

比較項目人による督促運用(現状)ソクコム
対応できる件数△ 1人が1日にかけられる件数に限界がある◯ 自動音声でまとめて発信でき、同じ時間で多くのお客様に連絡できる
設定の柔軟さ△ 運用変更のたびに全担当者への周知・習熟が必要で、反映に時間がかかる◯ 分岐やSMS連携を管理画面から調整可能
工数× 架電結果を手作業で記録する必要がある◯ 履歴が自動で残りCRM連携も可能
料金△ 人件費の積み上げで総額が見えにくい◯ 月額1,480円/ユーザー〜から基本料金が明確

(※料金の詳細は最新版をご確認ください)

比較の軸が整理できたら、自社の規模で実際いくらかかるかを把握しておきましょう。

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督促業務に自動音声(IVR)を取り入れた企業で起きたこと

フローの中でも特に効果が大きい電話ステップを自動化すると、工数を大きく減らしつつ架電効率を上げられます。たとえば次のような事例が公開されています。

  • 自動音声(IVR)での一斉発信で、債権回収業務を1.5時間で100件処理(株式会社エラン様)
  • 自動音声(IVR)での一斉発信に切り替え、7日間かかっていた催告書発送を約2〜3時間に短縮し、年間約500万円の郵送コストを削減(宇都宮市上下水道局様)
  • 自動音声(IVR)+SMSの組み合わせで、入金追いの催促業務の月約400件・66時間分を自動化(株式会社ライフクリエイト様) 

いずれも、フローの電話ステップを自動音声(IVR)に任せ、人は支払い猶予の交渉や例外対応に専念する運用に切り替えた結果です。担当者が交渉業務に集中できるため、総工数を減らせる構造になります。

ここまでの設計手順と数値を踏まえて、要点を振り返ります。

まとめ

督促するタイミングは、支払期日からの経過日数と金額をもとにあらかじめ基準化しておくことで、担当者ごとのばらつきを防げます。SMS→メール→電話→書面の順で接触手段を段階的に強める設計を用意し、電話ステップを自動音声(IVR)に任せることで、担当者は交渉が必要な案件に集中できます。結果として、工数と架電効率の両方を改善でき、督促業務を実務で機能する仕組みに変えられます。

よくある質問

Q. 督促の電話はどの時間帯にかけてよいですか?

A. 平日の9時〜21時にかけるのが基本です。貸金業法第21条では、貸金業者が21時〜翌8時に取立て電話をかけることが禁止されています。それ以外の企業に直接の規制はありませんが、相手の生活時間に配慮して同じ時間帯を避けるのが一般的です。※最新の改定をご確認ください。

Q. 督促の言い方で気をつけることは?

A. 断定的な表現を避けることが基本です。督促では、支払いを促しつつ相手の事情を確認する言い回しを使うと、関係を損ねずに回収へつなげやすくなります。

Q. 督促と催告には法的な違いがありますか?

A. 支払いを求める督促状も、民法上の催告にあたる場合があり、時効の完成を6か月猶予する効力があります(民法第150条)。送ったことを証明できるよう、内容証明郵便を使うのが一般的です。なお『支払督促』は裁判所を通じた別の手続きです。法律の内容なので、法務の方に一度確認してもらうと安心です。

Q. 督促状と督促電話はどちらを先に行うべきですか?

A. 電話を先に行うのが一般的です。電話で状況を確認してから督促状を送ると、相手の事情を踏まえた対応がしやすくなります。

Q. 自動音声(IVR)やAIによる督促架電は法律的に問題ありませんか?

A. 一般的に、自社の未払い料金を督促する連絡であれば、自動音声(IVR)で電話すること自体を直接禁じる法律はないとされています。ただし貸金業者は、貸金業法第21条で、連絡できる時間帯や言い方が規制されています。それ以外の企業も、この規制を目安に時間帯・回数・言い方を決めておくと安心です。業種ごとの規制は、法務部門や専門家に確認してください。 

監修: 阿野 正貴

CTI製品に精通した、BtoC・BtoBテレアポ、コールセンター拠点立ち上げの専門家。急成長ベンチャー企業のコールセンターにてテレアポスタッフとして入社後、1年以内にトップ成績を上げ、BPO事業のアウトバウンド・インバウンドのコールセンター拠点立ち上げ責任者に抜擢。最大100席以上の大規模拠点をゼロから複数立ち上げた実績を持つ。2021年Foonz株式会社入社後、CTIツールの営業拡販、CPaaS・CTI製品開発の監修等に携わり現職。

“あらゆる電話業務を自動化し、
コア業務に集中できる環境を創る”

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